連続プライミング課題・体験版


これは,連続プライミング課題の一種で「評価プライミング」と呼ばれる実験手続きの体験版です。「花/虫」のプライム呈示が「良い/悪い」の評価的反応をどのくらい促進するかを測定します。実験手続きをひととおり体験したあとに、自分の測定結果を確認することができます。
* この体験版WebページはPsychexpによって作成されました。
このデータは,書籍「社会心理学—社会を動かすもの・変える力」(有斐閣)を授業で教科書指定し,ご活用される先生のために,著者等が作成したものです。
ご利用にあたっては,以下の点にご留意いただきますようお願い申し上げます。
(1)本データを商用利用しないこと
(2)本データを第三者に譲渡しないこと
(3)このデータをいかなる文献においても無断で参照,引用しないこと

手続きの概略
画面に呈示された単語が「良い」「悪い」のいずれの意味を持つものかを判断し、キー押しによって回答します。これを、さまざまな単語について繰り返します。取り組みにかかる時間は、約10分間です。
 
実験データと参加について
  • この実験の目的は連続プライミング課題の体験を提供することであり、研究を目的をしたものではありません。したがって、この実験手続きを通じて得られたデータは分析されず、またどのような形であっても公開されることは一切ありません。
  • この体験版の目的および手続きについて理解した上で、同意をした方だけに取り組んでいただきます。いったん同意して取り組みを開始した後に中止したくなった場合には、いつでもすぐに中止することができます。取り組まないことや、途中で中止することによって、あなたに何らかの不利益が生じることはありません。

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以上の説明についてよく理解したうえで、この実験に取り組みますか? 取り組む場合には、以下の「同意して取り組みます」を選択してから「次へ」を押してください。

私は、「連続プライミング課題・体験版」の目的および手続きについて:

ここから、連続プライミング課題が始まります。課題を始める前に、教示を注意深く読んでください。

簡単なカテゴリ分け作業に取り組んでもらいます。

まず、画面中央に「+」が表示されます。
これは、この位置にターゲット(形容詞)が表れることを示していますので、その位置に視点を合わせてください。
続いて、いくつかの文字列が表示されますが、これらは無視してかまいません。
最後に表示されたターゲット(形容詞)について、どのカテゴリにあてはまるかを判断していただきます。
「良い」意味の形容詞(例:幸せな)が表示されたら、キーボードの場合は「E」のキーを、タッチスクリーンの場合は「左」のボタンを押してください。
「悪い」意味の形容詞(例:無礼な)が表示されたら、キーボードの場合は「I」のキーを、タッチスクリーンの場合は「右」のボタンを押してください。

なるべく素早く、かつ正確に反応してください。
What type of data input device are you using?

良い

悪い

PRESS THE SPACEBAR TO START THE EXPERIMENT
以上で実験手続きは終了です。お疲れさまでした。

「次へ」を押すと、解説が表示されます。
解説のあとに、あなた自身の測定結果をご覧いただけます。

「連続プライミング課題・体験版」の解説
 
一般的に,「花」は良いもの,「虫」は悪いものとみなされがちです。それは,記憶の連合ネットワークにおいて,「花」と「良い」の概念,そして「虫」と「悪い」の概念はそれぞれ近くに位置づけられ,たがいに緊密に結び付けられているためと考えられます(教科書:図1-1参照)。
 
実験手続きについて
まず,画面中央に注視点があらわれ,それに続いてプライム(先行刺激)が短時間呈示されます。その直後にマスクと呼ばれる先行刺激の残像を消すための画像が表示され,最後にターゲット(後続刺激)が呈示されます。このとき,プライムとターゲットのあいだに意味的な関連がある場合,ターゲットに対する判断に要する反応時間がわずかに短くなります。プライムの知覚によって生じた知識表象の活性化が,連合ネットワークを通じて拡散され,ターゲットの知識表象も活性化されるためです。
たとえば教科書の図1-2のように,まず「スミレ」がプライムとして呈示されることによって,その表象と連合する「花」や「良い」といった知識表象も瞬時に活性化されます。つづいて呈示されるターゲット(「幸せな」)について,良い意味を持つ単語か,悪い意味を持つ単語かを判断するときに,「良い」と判断するスピードが速くなる(=反応時間が短くなる)傾向が見られます。
 
測定結果について
このページ下部の「次へ」ボタンを押すと、最終画面が開きます。「実験結果を見る」をクリックすると、あなたがいま取り組んだ連続プライミング課題の測定結果が示されます。具体的には,プライムとターゲットの組み合わせの種類ごとに,平均反応時間がミリ秒(ms)単位で表されます。
「花-良い」の組み合わせに対する反応時間が(「花-悪い」の組み合わせよりも)短ければ,それらの概念の間の結びつきが強いことがわかります。同様に,「虫-悪い」の組み合わせに対する反応時間が(「虫-良い」の組み合わせよりも)短ければ,それらの概念の間の結びつきが強いことがわかります。
  • この実験の目的は連続プライミング課題の体験を提供することであり、研究を目的をしたものではありません。したがって、この実験手続きを通じて得られたデータは分析されず、またどのような形であっても公開されることは一切ありません。

課題は完了しました。

Click here to see the experiment results