Psychexpで作成したIATデータからDスコアを算出する
Psychexpで潜在連合テスト(IAT)を作成し実行すると,Dスコアが自動的に算出され,サマリー・データセットに記録されます。また,設定で「結果ページを表示する」をオンにすると,このDスコアが参加者にフィードバックされるようになっています。
Psychexpが自動算出するDスコアは,Greenwald et al.(2003)の論文のTable 2において"Variations of D measures"として紹介されている7種類(D1-D6)のうち,もっともシンプルな[D1]の手順に従って算出されています。同論文で推奨されている"improved algorithm"とは算出手順が異なりますので,ご注意ください。PsychexpによるDスコアの自動算出は,参加者への即時のフィードバックを主な目的としており,算出される値はあくまで「目安」です。
研究目的でIATデータを分析する場合は,Greenwald et al.(2003)の論文で推奨されている"improved algorithm"に従って,Dスコアを再計算されることをお勧めします。
以下からZipファイルをダウンロードしてください。README(.txtファイル:日本語/英語の説明書き)と,SPSSシンタックス(.spsファイル)が入っています。
説明書きに従って,SPSSソフトウェア上でシンタックスを実行すると,Psychexpからダウンロードした「詳細なデータセット」のCSVファイルから,Greenwald et al.(2003)の推奨する手順によってDスコアを算出することができます。
*この説明書きおよびSPSSシンタックスは,東洋大学社会学部・尾崎由佳教授より提供されたものです。
iat_dscore.zip ダウンロード